
こんな疑問に答えていきます。
この記事を書いている僕は、5年間カナダに正規留学をしており、バンクーバーアイランド大学を卒業しました。
結論から言うと、大学正規留学した場合、4年間トータルで1,200万円かかります。
本記事では、費用の内訳を各項目ごとに経験談を交えながらお伝えしていきます。
海外大学正規留学のお金事情【カナダの大学4年間の場合の費用を例に】
渡航前費用・渡航後費用と、大きく2つに分けて説明していきます。
渡航前費用
航空券(成田⇔バンクーバーの往復基準。2019/6/7調べ)
Expediaで調べました。
- パターン1:往復で約11万円(6か月先の12月のオフシーズン)
- パターン2:往復で約18万円(2か月先の8月のハイシーズン)
1年に1回帰国すると仮定して、一番高く見積もった場合、往復18万円/年で4往復するので18万円×4年=72万円となります。
ここで節約するのであれば、
- そもそも卒業するまで帰らない。
- 頻度を2年に1回にする。
- 1年に1回帰るけど、安いオフシーズンに帰る
などが考えられると思いますが、4年というのはかなり長いです。卒業まで帰らないというのは精神的に辛いものがあると思います。
海外留学保険
僕個人の意見としては、長期にわたる大学正規留学には海外留学保険は必要ないと考えています。
理由としては学校で強制加入させられる保険で、医療面の保険は事足りるからです。
僕は留学中に1回だけ病院にお世話になったことがあります。隣の家の犬に噛まれて、念のために病院で狂犬病にならないための注射を打ってもらったのですが、これは州の保険で全て無料でした。ちなみに大学在学中は目と歯の治療もExtended Health and Dental Planという保険に強制加入させられるので、それでカバーされます。
よって、渡航後費用のところで説明する健康保険でカバーして、無駄な出費を抑えることをオススメします。
諸経費
これはESLの時の費用と同等となりますので、簡単に記しておきます。
- パスポート取得:16,000円
- Study Permit申請費:150CAD(約12,000円)←円高(現在1CAD=約80円)だと安く済みますね!
予備費込みで合計で50,000円みておけばいいでしょう。
渡航後費用
健康保険
入学時に各大学でオリエンテーションはあるかと思いますが、健康保険には絶対加入させられるはずです。詳しくは大学の健康保険のページでも紹介されていますが、僕が通っていたVancouver Island Universityでは下記の保険に加入することになります。
- 最初の1学期目はブリティッシュコロンビア州(BC州)の健康保険(British Columbia Medical Services Plan [BCMSP])に加入できないので、「guard.me International Insurance」という保険に自動的に加入となります。※BC州の保険に加入できないのは、加入要件が6か月以上のStudy Permitを所持し、かつBC州の滞在が3か月過ぎないといけないためです。
- その後はBC州の健康保険(BCMSP)に任意で加入し、かつ「Greenshield Extended Health and Dental Plan」という目や歯の治療もカバーされるプランに自動的に加入となります。
以上で、健康保険は滞在の全期間カバーされる形となるので、医療費に対する問題はなくなります。
保険の価格は以下のようになっています。
- BC州の健康保険(BCMSP):37.50CAD/month(約3,000円/月)
- guard.me International Insurance:249.50CAD/semester(約20,000円/最初の1学期)
- Greenshield Extended Health and Dental Plan:275CAD/year(約22,000円/年)
実際、いくらかかる?
この情報を元に計算していきます。
1年目
まず最初の1学期目(3か月と仮定)はguard.meのみ加入となりますので、249.50CAD。その後は、BCMSP+Greenshieldに切り替えるので、残り9か月はBCMSPが37.50CAD×9か月=337.5CADとGreenshieldが275CADとなります。合計で862CAD(約69,000円)となります。
2年目~4年目
その後ずっとBCMSPとGreenshieldの併用となりますので、年間でBCMSPが37.50CAD×12か月=450CADとGreenshieldが275CADなので、725CAD/year(約58,000円/年)となります。
大学4年間の合計で3,037CAD(約25万円)です。
寮費
ESL編ではホームステイでしたが、大学正規留学になると門限や家のルールを守らないといけないことや、夜に授業があったりして移動も煩わしかったので、僕は大学寮を選びました。
よって、大学寮の場合で計算していきたいと思います。
大学寮の情報は、大学のHPに詳しく載っていますので、是非ご確認ください。
まず最初に大学寮は、正規料金を払うと、12月のWinter Break(冬休み)を除いた秋(9月最初)~翌年の春(4月終わり)までの約8ヵ月間滞在することができるというシステムです。
Winter Breakは別途料金がかかりますし、本来お休みであるSummer Termに授業を取るため滞在しようと思ったら、また別途料金がかかります。
今回は、秋学期と春学期で授業を受けて、夏休みは帰国すると仮定し、個室で一番安いプランかつ、割引がある1年分の一括払いを基準にしたいと思います。
※翌年以降、寮費は変動する可能性があるので、あくまで2019年時点での計算であることをご了承ください。
- 寮費(秋学期~翌年春学期):6,100CAD
- Winter Break(12月下旬から翌年1月頭にかけての冬休み):200CAD
以上に加えて、Damage DepositとRoom Depositがかかってきますが、これらは物を壊したりしなければ返却されるものなので、±0として計算に入れていません。
上記を合計すると6,300CAD/year(約50万円/年)となります。
これが4年間ですので、6,300CAD×4年間=25,200CAD(約200万円)となります。
授業料
僕が専攻していたBachelor of Arts Major in Economicsを例にとり見ていきましょう。
- Tuition (2 semesters x 7620CAD per semester):15,240.00CAD
- Ancillary Fee (2 semesters x 374.4CAD per semester):748.80CAD
- VIU Students' Union fee (8 months x 19.43CAD per month):155.44CAD
- Health and Dental Plan fee (275CAD per year):275.00CAD
- Approximate cost for books and supplies for one year:1,500.00CAD
- Total:17,919.24
※大学HPより
Health and Dental Plan feeは別途健康保険の欄で計算しているので、17,644.24CAD/year(約140万円/年)となります。
ちなみに、これは1学期あたり15単位とった場合の授業料になります。
1コマ3単位なことがほとんどので、5コマ取ることが可能です。
ポイント
余談ですが、5コマって楽そうに聞こえますよね?でも実際のところは、慣れない内は地獄をみます。テストだけではなく、プレゼンや論文、グループワークの課題を5コマ全てでこなすので、期限が被ることは当たり前です。慣れない内はシラバスを見て、テスト以外の課題が少なそうな授業を選ぶのも大学生活がうまくいくコツかもしれません。
話を元に戻して、授業料の4年間の合計は17,644.24CAD×4年=70,576.96CAD(約565万円)となります。
食費
僕は自炊をしていました。寮からCanadian Superstoreという大きなスーパーに毎週無料シャトルバスが出ているので、これに乗って買い出しに行きます。
3万円/月もあれば事足りるでしょう。
36万円/年で、4年間では36万円×4年間=144万円となります。
交通費
大学内に寮がありますので、交通費は不要となります。
たまにお出かけするときのバス代はおこづかいから出すものとします。
よってこの項目は0円です。
通信費
ESLの時と同様、スマホは不要であると思います。
寮や学校のWifiで十分です。よって0円です。
おこづかい
年1回予算10万円の旅行に行くと仮定し、普段のおこづかい(服や外食代)としては、3万円としておきます。
そうすると、以下のようになります。
- 旅行:10万円/年
- おこづかい:36万円/年
上記を合計すると46万円/年となります。
4年間では、46万円×4年間=184万円となります。
留学中のお金の管理はどうしたらいい?
留学中のお金の管理方法について悩まれる方も多いと思います。
「現地で銀行口座を作った方がいいの?」
「新しくクレカ作って持っていった方がいいんだろうか?」
こればかりは人それぞれなので、正直なところ正解はありません。
しかし、5年滞在した経験から、滞在期間別でどのお金の管理方法がベターなのかは大体目星がつきます。
詳細は、カナダの滞在期間別でのお金の管理方法を解説している記事がありますので、参考にしていただければと思います。
参考記事>>【現金?カード?】留学生・ワーホリのお金の管理の話【経験者が解説】
まとめ:1,200万円のコスパが良くなるかどうかは自分次第
項目 | 費用 |
航空券(年1回帰国する場合) | 720,000円 |
諸経費 | 50,000円 |
健康保険 | 250,000円 |
寮費 | 2,000,000円 |
授業料(テキスト代込み) | 5,650,000円 |
食費 | 1,440,000円 |
おこづかい(年1回の旅行込み) | 1,840,000円 |
合計 | 11,950,000円 |
4年間で1,200万円かかることを高いと捉えるか、安いと捉えるか。
実際、国内の私立大学に下宿で進学するよりも高くつきます。
下手するとトータルで日本で進学する倍かかります。
しかし、国内で進学するよりもハードに勉強しなければいけないし、カナダで多文化に触れることで、人間力は圧倒的に成長できるはずです。
目先の金額にとらわれることなく、いろんな選択肢の中の一つとして、留学は頭に入れておくべきだと僕は思います。
留学エージェントを利用して、効率よく留学準備を!
「留学エージェントは高いんじゃないの?」と否定する声もありますが、結論として「効率よく準備するために利用するならありかな」と思います。
事実として、別に留学エージェントを使わなくても留学することは可能ですし(僕はアドバイスをもらう以外、手続は全部自分でやりました)、エージェントを使うからと言って留学費用が安くなるわけでもないです。
じゃあ、留学エージェントを利用するメリットは何かというと「質の良い情報を自分で調べずして手に入れることができる点」かなと思っています。
こんなことを言うと留学エージェントに怒られそうですが…とはいえ、結局留学後は「留学した本人」が道を切り拓いていかないといけないわけで、「全部自分一人で準備してやる!」という気持ちがあれば、別に留学エージェントは不要ですね。
なお、おすすめ留学エージェントは「おすすめの留学エージェント・留学サイト4選【留学経験者が厳選】」にまとめています。
全て無料でカウンセリング可能なので、自分で準備することも検討しつつエージェントの情報もチェックしておくのがいいかなと思います。
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