こんな疑問にずばり答えていきます。
この記事を書いている僕は、かれこれダイエットを5ヶ月半やって、開始時に105kgあった体重を75.0kgまで落とすことに成功しました。
体は、こんな風になりました。
結論から言うと、常識の範囲内でのぽっちゃり体型から1週間で5kg痩せるのはかなり難しいので、やめておいた方が無難です!
※例えば200kgとかある人だったら簡単かもしれませんが、そういった極端な例は想定していません。
その理由はこちら。
- そもそも理論上不可能。
- 確実に無理することになるから、継続性がない。
- 無理して痩せたとしても、リバウンドが怖いという問題がある。
本記事では、僕の実際のダイエット体験談を交えながら、1週間で5kg痩せる方法なんてないと思う理由について深掘りしていきます。
目次
1週間で5キロ痩せる方法なんて無い【考えられる方法は1つだけ】
僕は、こんな感じの体重推移で30kg減に成功しました。
- 1ヶ月目:105.0kg→97.0kg(-8.0kg)
- 2ヶ月目:97.0kg→91.8kg(-5.2kg)
- 3ヶ月目:91.8kg→87.0kg(-4.8kg)
- 4ヶ月目:87.0kg→81.4kg(-5.6kg)
- 5ヶ月目:81.4kg→77.4kg(-4.0kg)
- 6ヶ月目(15日間):77.4kg→75.0kg(-2.4kg)
平均すると、1ヶ月に約5.5kgペースで減量したことになります。
毎日記録をつけてきたので、もし良かったら、僕がどんな感じで痩せたのか追ってみてください。
もう一度申し上げますが、僕の減量のペースは、平均して1ヶ月に5.5kg減です。
本ダイエット中は、自分で言うのもおかしいですが、割としんどい思いをしてきたつもりです。
しかも、体重が105kgスタートだったので、落とす脂肪がたくさんあったわけです。
それで1ヶ月に5.5kg減ということは、1週間で5kg減って「割と無茶じゃね?」ということが想像できるかなと思います。
ということで、これから1週間で5キロ痩せる方法なんてないと思う理由を3つ挙げて、それぞれ説明していきます。
そもそも理論上不可能。
まず、最初に確認したいこととしては、「ダイエット=脂肪を減らす」と理解しているかどうかということです。
陥りがちな罠としては、「ダイエット=水分が減ること」と無意識に誤解してしまうことです。
例えばこんなイメージです。
- お風呂から上がった後、体重が減る。
- サウナに行った後、体重が減る。
- ランニングに行った後、体重が減る。
これらは、確かに体重は減っていますが、本質的にはダイエットではありません。
ただ、体内の水分が一時的に減っているだけで、見かけ倒しの体重減少に過ぎません。
後で水分を摂取したら、元の体重に戻ります。
これを、本当にダイエットと呼びますか?
ということを念頭に置いて、以下読み進めていただきたいと思います。
1週間に5キロ減が、理論的に不可能な証拠
1kgの脂肪を燃焼するのに必要な消費カロリーを知っていますか?
正解は、約7,200kcalと言われています。
7,200kcal消費して、やっとこさ1kgの脂肪が燃焼されるということです。
ここでの注意点は、当然ですが、私たち人間は日々ご飯を食べています。
なので、食事分の摂取カロリーで、消費カロリー(基礎代謝含む)の大部分は相殺されてしまうということです。
ちなみに、消費カロリーを摂取カロリーが超えてしまうと、「太る」という状態になるということですね。
基本をおさえたところで、計算をしてみましょう。
実際に1週間で5キロ痩せる場合の計算をしてみた
175cm80kgの30代男性で考えていきます。
ちょっとぽっちゃりしているので、75kgまで1週間で落としたいとしましょう。
まず基礎代謝を見ます。
Data by https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228736
基礎代謝は、約1,800kcalという計算になります。
何も食べない状態で、何も運動しない状態だとこんな感じ。
- 消費カロリー量:1,800kcal(基礎代謝)×7日間=12,600kcal
- 脂肪燃焼量:12,600kcal÷7,200kcal=1.75kg
ありえない状況ではありますが、何も食べず、何も運動しない状態で1.75kgの脂肪減少という結果。
当然、脂肪だけ落ちるわけでは無く、筋肉や水分も減少するのでこれ以上体重は落ちます。
僕が30kg体重が落ちた時に、約15kg脂肪が減ったという計算だったので、「体重減少量=脂肪減少量×2」で計算することにします。
すると、脂肪燃焼量1.75kg×2で、飲まず食わずでの1週間での予想体重減少量は3.5kgという結果。
上記のようなイメージで、色々な場合を想定して計算してみました。
摂取カロリー(kcal/日) | 消費カロリー(kcal/日) | 基礎代謝(kcal/日) | 脂肪燃焼量(kg) | 予想される体重減少量(kg) |
0 | 0 | 1,800 | 1.75 | 3.5 |
300 | 500 | 1,800 | 1.94 | 3.88 |
500 | 1000 | 1,800 | 2.24 | 4.48 |
700 | 1,300 | 1,800 | 2.33 | 4.66 |
1,000 | 1,700 | 1,800 | 2.43 | 4.86 |
1,500 | 2,300 | 1,800 | 2.52 | 5.04 |
無理ゲーです(断言)
当然、机上の空論ではあります。
でも、この計算は僕のダイエットの結果に基づいて計算されているもので、あながち間違いではないと思っています。
この計算によると、1,500kcal摂取したら、運動で2,300kcal消費することが必要で、しかもそれを1週間毎日継続しなければならないということを示しています。
例えば、2,300kcal消費するには、6時間半、かなり早歩きで歩き続ける必要があります。
Data by https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228736
こんな厳しい生活を続けることができますか?ということを、次の項目でお話していきます。
確実に無理することになるから、継続性がない。
1週間で5キロ痩せる方法は無いことはないけど、継続性がないから難しい。
これに尽きます。
先ほど計算した内容で1週間で5kg痩せようとすると、問題が山積みです。
- そもそも、6時間半歩く時間を取れるのか問題。
- 6時間半歩くにはエネルギーが必要なので、それを1,500kcalで賄えるのか問題。
- 例え摂取カロリーをおさえたとしても、空腹に耐えられるのか問題。
そもそも、6時間半歩く時間を取れるのか問題。
時間にかなり余裕がある人であれば出来ないことはないとは思いますが、6時間半ウォーキングだけで時間を取られるのは、常識的に考えて無理だと思います。
6時間半歩くにはエネルギーが必要なので、それを1,500kcalで賄えるのか問題。
そもそも6時間半も歩こうと思ったら、それ相応のエネルギーを体に入れておかないと体がかなりしんどいです。
無理して倒れてしまっては元も子もないですよね。
健康あってのダイエットです。
例え摂取カロリーをおさえたとしても、空腹に耐えられるのか問題。
仮に摂取カロリーをおさえて、厳しい運動を継続できたとします。
でも、あなたはその後に訪れる空腹に耐えられますか?
空腹に耐えるというのは、実はかなり強い精神力が必要です。
無理して痩せたとしても、リバウンドが怖いという問題がある。
CMや広告で見る、華々しい文言。
「〇〇を飲むだけで、1週間で5kg減量成功!」
「〇〇に置き換えるだけで…」
これらは、裏でかなり激しいダイエットをやっているのだと推測されます。
そして、かなり激しいダイエットの後に待っているのは、リバウンド地獄です。
リバウンドしない習慣作りが必要
たとえ1週間で5kg痩せたとしても、その後7kg増えてしまったら頑張った意味が無くなってしまいます。
今後太らないようにしていくためには、ダイエットそのものよりも、生活改善が大事だと僕は思います。
- 食事量や内容のコントロール
- 運動
これらの習慣は、たった1週間のダイエットでは身につきません。
長期的にダイエットをしていくと、これらの痩せる習慣が嫌でも身につきます。
だから、僕は1週間で5kg痩せる方法なんてないし、長期的にダイエットに取り組んでほしいと思うわけです。
まとめ:無理せず痩せる方法を選びましょう!
今一度結論を述べると、1週間で5キロ痩せる方法なんてありません。
そしてそう思う理由を3つ、本記事では説明しました。
- そもそも理論上不可能。
- 確実に無理することになるから、継続性がない。
- 無理して痩せたとしても、リバウンドが怖いという問題がある。
僕は、ダイエットをするには無理せず、そして長期的に痩せる方法を提案します。
無理せずと言っても、残念ながら食事制限もせず、運動もせずに楽して痩せる方法ということではありません。
辛いのには変わりありませんが、人間という生き物は、少しの間辛いのを耐えているとその内慣れてくるものです。
その「慣れ」を利用して、「楽」とは言わないまでも、無理なく痩せてほしいということです。
30kgのダイエットに成功して思うのは、「ダイエットは継続さえできれば勝ち」という、とてもシンプルなものだということです。
だから、1週間で5キロ痩せるなんて無茶はせずに、継続して取り組める方法でじっくり取り組んで確実に成果を出していただきたいなと心の底から思っています。
以上です。